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Jリーグアナライズ

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J1リーグ1st第9節柏レイソル対ヴィッセル神戸 因縁の対決

マッチレビュー

公式戦5連勝中、リーグ戦でもここ3試合で3連勝中と波に乗っている柏レイソルと、公式戦7試合負けなしとこちらも好調を維持しているヴィッセル神戸の対戦となった。

柏にとって対神戸戦とは、2014シーズンまで柏を率いていたネルシーニョ監督との因縁の対決を表す。

ネルシーニョが柏の監督をしていた当時、ユースチームの指揮を執っていた監督というのが現在トップチームで指揮を執っている下平監督であった。

実はネルシーニョと下平監督の対決は今回が初めてではなく、以前に一度対決したことがある。

その試合とは2012シーズンに行われた天皇杯2回戦であり、柏を率いるネルシーニョ対、柏のユースチームを率いる下平監督という形で実現していた。

結果はトップチームが3-0で勝利を収めたが、当時のアンダーチームには現在トップチームで活躍している中谷、中川、小林、秋野の4人がスタートから出場していた。

神戸のレアンドロも柏で2シーズンプレーしていたことから、監督だけでなく選手も意識して対戦していたであろう

 

フォーメーション

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この日の柏のスタメン年齢も22.9歳と大変若く、その中にユース出身選手は8人いた。

対する神戸はやはりシステムを変えてきており、本来の4-4-2でなく4-3-3 (4-1-4-1)を採用してきた。

 

柏攻撃時の変化

柏は下平監督になってから4-1-4-1とアンカーを配置するシステムを採り入れてきたが、前回の鹿島戦から4-4-2 (4-2-2-2)を採用している。

4-1-4-1のシステムでは攻撃時に両CBが横に広がり、空いた最終ラインの中央スペースにアンカーの選手が落ち、3枚でビルドアップしていた。

その分両SBは高い位置を陣取り、3-4-3に可変していた。

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しかし、前節の鹿島戦からその可変の仕方を変えてきた。

アンカーを配置しない4-4-2ではあるが、4-1-4-1のときと同様、攻撃時には3-4-3へとシフトチェンジする。

CB2枚と右SB鎌田の3枚でビルドアップすることで、左SB山中はポジションを高い位置に陣取る。

最前線にいる中川は1列ポジションを落とし、オリヴェイラが頂点に位置する。

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このシステムのメリットは、伊東順也(右SH)をより攻撃に専念させられる点である。

可変4-1-4-1のシステムでは伊東は守備時に最終ラインまで戻らなければいけないが、可変4-4-2では2列目の守備を担当する。

そうすることによって伊東攻守の切り替えが速くなり、常に高い位置でプレーできる。

(前々回に書いた『鹿島アントラーズ柏レイソル』の記事で、柏レイソルは4-1-4-1であったと間違えて書いてしまった。

正しくは対鹿島戦、神戸戦ともシステムは4-4-2であり、伊東の立ち位置は右SBではなく右SHであった。

間違えてしまい、すみません。)

 

柏攻撃時

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神戸が4-3-3を採り入れた理由として、柏の最終ラインで数的同数を組める点である。

3枚のビルドアップ隊に対してFW3枚でプレッシャーをかけにいくことによって、ボールを奪えやすくする。

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神戸攻撃時

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柏が以前可変4-1-4-1を採り入れていたように、神戸も可変4-1-4-1を採用した。

アンカーが最終ラインに落ち、両SBが高い位置をとることで3-4-3に変形でき、柏の4-4-2の守備にマークの「ずれ」を引き起こすことができる。

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柏プレッシングの速さ

この日も柏はプレッシングの速さが際立った。

4-3-3で攻めてくる神戸に対して柏の守備は4-4-2であったが、マークのずれを感じさせないプレスの仕方をしており、プレスした一人が交わされてもまた次の選手がプレッシャーをかけにいくといった連動した守備ができていた。

特にFWオリヴェイラ、中川の前線からのプレッシングは90分を通して足が止まらなかった。

神戸最終ラインでボールを保持→柏FW2枚でプレッシング→神戸ディフェンダー無理な体制から前線にロングボールを配球→柏陣内で競り合う→柏ボールを回収、といった一連の流れができていた。

 

得点シーン

 1点目 1:17-1:23秒 2点目 3:55-4:09秒

『試合ハイライト』

 

2点目のシーン

オリヴェイラがペナルティー内でボールをキープしたときに、神戸の選手は人数が足りていたので、ゴールキーパーが無理にコースを切りにいく必要はなかった。

オリヴェイラがフリーな状況になればゴールキーパーは出ていく必要はあったが、そこはディフェンダーに対応させるべきであった。

やはり最後は調子の良い選手のところにボールが転がり、ゴールを押し込んだ伊東はこれでリーグ戦2試合連続得点となった。

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まとめ

柏レイソル

監督が変わりこれまで10試合を戦ってきたが、下平監督がやろうとしているサッカーが上手くチームに浸透し出してきている。

中盤をコンパクトに保ち、最終ラインを上げることで、中盤でボールを奪う場面が多く見られ、この試合を通じオフサイド6回取ることができた。

これでリーグ戦4連勝ではあるが、驚く点はその4つ全てがクリーンシートという点であろう。

開幕当初は先制点をなかなか取れずに苦しんでいたチームが、今や先制点を挙げ、追加点まで取れている。

まだまだチームは発展途上であるので、この先も大いに期待したい。

 

ヴィッセル神戸

監督がネルシーニョ、しかも古巣ということもあり何かしらの対策は打ってくると考えていたが、予想通りシステムを変えて挑んできた。

前半を1点ビハインドで折り返したが、内容では柏に引きを取っていなかった。

一番悔やまれる点は、後半開始早々に変わって出た松下が10分もしない内に怪我で退いてしまったことであろう。

2枚の交代枠を使っただけでなく、ベンチにアンカーのできる選手がいなかったため、本来の4-4-2のシステムに戻さなければいけなくなった。

また最終ラインの伊野波、相馬がこの日イエローカードをもらったため通算3枚目となり、次節の出場停止が決定した。

そんな中次節好調磐田をホームで迎え、ネルシーニョの腕が試される一戦になるであろう。

 

それにしても下平監督になってからの柏のサッカーは見ていて面白い。

 

試合スタッツ

柏レイソル2-0ヴィッセル神戸

得点者 柏 山中 (前半15分) 

    柏 伊東 (後半8分)

ボール支配率 柏50%-50%神戸

シュート数  柏8本 神戸7本

 

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